バケツ稲とは

バケツ稲とは、文字通り、バケツで育てる 稲のことです。 JAグループが、もっと稲作について 理解を深めてもらおうということで考え出した、 手軽な稲の栽培方法です。
最初に始まったのが平成元年でしたが、平成17年度には、 バケツ稲は全国50万人の人によって育てられました。 バケツがあれば簡単に栽培できるので、全国の 小中学校で、授業の一環として取り入れ られています。稲がどのように大きくなるかを 観察し、お米が実ったら収穫して食べるまでを 学ぶことができます。バケツの中に、自分だけの 田んぼを持つことができますから、自分で 手塩にかけて育てたお米を味わうという、 貴重でぜいたくな体験ができます。
JAでは、手軽にバケツ稲が始められるように、 種モミ、肥料、マニュアル、観察ノートが セットになった、「バケツ稲セット」を配布 しています。

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バケツ稲の育て方

バケツ稲を育てるには、まずは種モミの芽出し を行います。浅い容器に種モミにかぶるくらいの 水を入れ、種モミを浸します。稲は熱帯地方原産 なので、できるだけ暖かいところに置きます。 水は毎日取り換えましょう。1週間くらいで、 種モミから白っぽい芽が出てきます。 この間に、土作りをしておきましょう。
土は、田んぼの土といって売られているものが 手軽でいいでしょう。なければ黒土、赤玉土、 腐葉土などを混ぜて作ります。 土をバケツに入れ、平らにならします。この時、 置き肥として化成肥料をほんの少し、底の方に 埋めてもいいでしょう。水を張りますので、土は バケツの縁から5センチ以上空くように入れて ください。土を入れたバケツに、そっと水を入れます。
土の表面に水がたまらない程度に、ひたひたに 入れてください。種モミ二つ分くらいの深さに 種モミをまきます。軽く土をかぶせてください。 種モミ同士が近づきすぎないように注意してください。 5日ほどで芽が出てきますので、葉が3〜4枚くらいに なったところで、苗を移しかえます。
苗をそっと抜き取って、元気のいい苗2〜3本を まとめ、バケツの真ん中に植え直します。残った苗も、 もちろん、ほかのバケツに植えて育てることができます。 水の深さは5センチくらいにしてください。 5枚目くらいの葉が出てくると、分けつが始まります。 稲の高さが40〜50センチまで育ったら、いったん バケツにはった水を抜き、土の表面にヒビ割れができる くらいまで乾燥させます。その後、また深さ5センチ 程度の水をはります。これを中干しといいます。
このころになると、害虫もやってきます。ウンカや ニカメイチュウ、カメムシなどが大敵です。 見つけたらすぐに駆除しましょう。 また、水中にボウフラがわくことがあります。 メダカを2〜3匹入れておくと、食べてくれます。 また、10円玉を何枚か入れておくのも効果があるそうです。
8月になると、稲の花が咲き始めます。 9月になるとモミができ始めますので、雀よけ をします。バケツに支柱を立てて、網をかぶせる のがいいでしょう。 モミが固くなってきたら、バケツの水を抜きます。 その後一週間くらいで、稲刈りをしましょう。根元 から5センチくらいのところを、鎌やハサミなどで 切りましょう。
刈り取った稲は、まとめて穂を下に向けて乾かします。 乾いたら、お茶わんや割り箸を使って脱穀してみましょう。 脱穀したモミは、すり鉢に入れてもみすりをします。 モミガラを取ったお米は、瓶などに入れて棒で突き、 精米をします。根気のいる仕事ですが、頑張ってください。