扁桃腺とは
扁桃腺とは、咽頭の周りの粘膜の中で発達した、
リンパ組織の一つです。
一般に言われる扁桃腺とは、口蓋扁桃を差しますが、
その他にも、鼻の奥にある咽頭扁桃(アデノイド)と
耳管扁桃、舌の付け根にある舌根扁桃と呼ばれる
ものがあります。
口蓋扁桃は、口を開けたときに、口蓋垂(のどちんこ)
の両側の付け根に見えるかたまりのことです。
この口蓋扁桃に、炎症が起きた状態のことを、
扁桃炎といいます。
「扁桃腺になった」などと俗に言われるのが、
この扁桃炎のことです。
口蓋扁桃には、いつもブドウ球菌や溶連菌などの
細菌が住んでいます。
普段は、免疫力で、それらの最近の活動を
押さえていますが、風邪や過労などによって、
免疫力が落ち、体の抵抗力が弱まると、
それらの細菌が活発に活動するようになり、
炎症が起きます。風邪のウィルスが、炎症の
直接の原因になることもあります。
扁桃炎には、急性扁桃炎(アンギーナ)と、慢性
扁桃炎があります。
急性扁桃炎は、急に39度から40度の高熱が出て、
のどが激しく痛み、全身の倦怠感と関節痛を
伴います。
慢性扁桃炎は、急性扁桃炎が、繰り返される
うちに慢性化したものです。慢性化してからも、
突然急性の症状を起こす場合もあります。
年に4〜5回も急性扁桃炎を繰り返す場合は、
習慣性扁桃炎と呼ばれ、手術による摘出を
勧められる場合があります。
扁桃腺には、幼少期の免疫機能の未発達な
時期に、病原菌が身体に侵入することを防ぐ
という役割があります。
成長に従って免疫機能が発達していくと、
次第に扁桃腺も退縮していきます。
アデノイドと口蓋扁桃は、幼少期から
少年期にかけて、大きくなり、その後
小さくなっていきます。
「扁桃腺肥大」と「アデノイド増殖症」は、
幼児期の子供に見られる病気で、重度の場合は
手術が必要になることもあります。
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扁桃腺の手術について
年に3回以上、扁桃炎で高熱を出す状態が
続くとき、摘出手術を勧められることがあります。
10日ほどの入院が必要で、入院費用は病院に
よっても違いますが、だいたい12〜15万円
ほどの料金がかかるようです。
扁桃腺の摘出手術は、子供なら片方10分ほど、
癒着の進んだ大人でも、1時間ほどで終わる手術です。
しかし、術後ののどの痛みがつらい手術
でもあります。
しばらくは流動食で過ごさなければなりませんし、
その流動食を飲み込むのも痛みを伴います。
インターネット上には、たくさんの体験談をのせた
サイトがありますので、参考にされると良いでしょう。
リスクとしては、術後の再出血や、麻酔事故など
どの手術にも付きまとうものがあります。
また、術後の後遺症として、味覚障害や
慢性鼻炎を起こしやすくなった、
声が低くなった、などの例が
報告されています。
扁桃腺の手術は、生命保険の手術給付金の対象外
になっていることが多いので、注意してください。
入院費のほうは、入院給付金で支給されます。