羊水検査とは

羊水とは、子宮内の羊膜から分泌される液体で、 胎児や胎盤への外部からの圧迫を防いだり、 母体に対する衝撃も和らげる役目をしています。 胎児はこの羊水を飲んだり、呼吸したり、その中で 排泄したりしています。 そのため、妊娠が進むにつれ、羊水の中に胎児の上皮細胞や胎脂、 尿などが混ざってきます。
このため、羊水から採取した細胞を培養して検査することによって、 胎児の発育や、先天性の疾患、特にダウン症であるかどうか などの情報を得ることができます。 これが羊水検査です。
羊水検査の結果は10日〜2週間ほどでわかります。 検査の時期としては、だいたい妊娠13週から18週頃に 行われます。
高齢出産になると、ダウン症児の発現の確率が増えると言われ、 これを前もって知るために、羊水検査を勧める病院も 多いのです。
しかし、羊水検査ではわからない疾患も多く、 DNA変異によって起こされる先天性の疾患や、 染色体の微細な欠落で起こる、先天性の疾患、 胎児のウイルスへの感染の有無、 二分脊椎、無脳症などは、羊水検査では発見できません。
健康保険の対象外の検査のため、費用は高く、 5万円から10万円ほどかかります。

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羊水検査の注意点

羊水検査は、羊水穿刺といって、お腹の上から、 直接子宮内に針を刺して、羊水を採取します。 もちろん、超音波断層法などで、胎児や胎盤の位置を しっかり確認し、安全な所に針を刺します。
しかし、直接針を刺すわけですから、感染症や出血、 あるいは破水等を起こすリスクがあります。 そうなると、たとえ子宮内にいる胎児が健康で 何の問題もない場合でも、羊水検査を行ったために、 流産してしまう可能性があります。
数値で見ると、平均して300回から500回に1回程度は、 流産や死産の危険があるそうです。 また、検査結果が陽性だった場合、親はつらい体験を することになります。 ダウン症と分かったわが子を、妊娠中絶するのか、 それとも、そのまま産むことにするのか?
特に母親には、つらい選択です。
お腹の赤ちゃんがダウン症児である確率は、 年齢とともに上がってきます。 しかし平均してみると、羊水検査のために流産する可能性と、 子供がダウン症である可能性は、あまり違わないのです。
そういったリスクをよく理解した上で、 検査を行うかどうかは、よく考えて決めるべきでしょう。
羊水検査以外にも、母体血清マーカーテストという、 母体からの採血による検査で、ダウン症児を妊娠している 可能性を、数値としてあらわす検査もあります。
まずはこの、マーカーテストを受けて、ダウン症児を 妊娠している可能性が高いと判断されたとき、 初めて羊水検査を受けることを考えてみてもいいでしょう。